転職魔無茶振人生の借金地獄

借金返済しながら人生回復していきたいお話

Gのあれ

Gのフンがあった

積み重なった服の上

結構あった

最も恐れていたヤツが、この部屋にいる。

たぶんたくさんいる。


むしろ居ないとかありえないゴミ部屋で

今まで出なかったのが奇跡

もうすぐ

就職する

やっと無職が終わる。


でも就職は不安だ。

言ったはず

聞いてない

そんなことはない


そして


『こんなはずじゃなかったのに』


と言うことが何度もあった。


小さな会社は嫌いだ

なあなあでやってきている場合が多いから。

社内ルールが多くて、大概それは常識じゃない。

でも大きい会社でも焦げ付いた禍々しいルールはあった。


結局「人」なんだと思うけど、

そこだけではいられないから

こわい。



…でもありがたいと思いながら

出来るだけ気楽にがんばろう。

結局

長期入院している母のお見舞いに行ってきた

一般に言う『毒親』だ。

この、だらしなく 情けなく 自我が強く 忍耐力はなく

プライドが高く 見苦しく どうしようもない娘に

小さい頃から『あなたはこう生きなさい』と躾けてきた。

嫌いだった。

私の言う話など耳に入れない。

私の望む進路も許さない。

男女交際も認めない。

色々あったけど、私たちはだいぶ【こじれて】いる。


歳を取り、母も老人になった。

ずっと入院している。


しばらくいて、帰るとき

バス停からふと顔を上げたら

誰かがこちらを見ていて

手を振ってみたら母だった。


動きづらい身体で

窓のところに身を乗り出して

8階から私を見ていた(窓は閉まってます)。


いつも気づかないけど

見てたんだなあ と思った。


もうすぐ日も沈む最中

室内の灯りで逆光になった小さな影は

ここ最近でめっきり痩せてしまった母だった。

私は病気で歩くのがかなり遅い。

きっと母はずっとあそこで

帰るのをずっと見ていたんだ。

いつも。



私は、たぶんずっと

愛されていたんだな。